ペットコンサルサポート – beagle-hug【ビーグル・ハグ】

成長期

成長期の注意点

成長期は、カルシウムが必要不可欠と言われていますが、犬の場合、摂取したカルシウムを高比率で吸収してしまう性質があるため、与えすぎは成長を過剰に促進させ、骨の異常につながる危険があります。与える栄養は、適正量を守るようにしましょう。

また、しつけをしっかり行い、主従関係を明確に示しておくことや、犬の性質を理解した上で、その性質が裏目に出ないように導いてあげることも大切です。難しい場合は、ドッグトレーナーなどに相談するなど検討し、犬と末永く良い関係が築けるように努力することが、お互いにストレスなく付き合っていくためにとても大切です。

アレルギー

近年、ペットも人間と同様、花粉症を含むアレルギーが急増中です。飼い主さんとペットが共にアレルギーに苦しんでいるご家庭もあるかもしれません。現在、ペットとして飼われているすべての犬の15%がアトピー性疾患を抱えており、そのうちの9%が重い症状であるといわれています。
ペットのアレルギー症状で一番多いのはアトピー性皮膚炎で、その半数はダニが原因とされています。アレルギーにかかるペットの大半は遺伝性の原因物質(アレルゲン)に応じて発症し、継続的なアレルゲンとの接触により症状が明らかになってきます。

アレルギーと思われる兆候

特定の兆候などはありませんが、アレルギーにかかったペットは一般的に、顔をこすったり、体を引っかいたり噛んだりし始めます。かゆみなどの症状は目、口、耳の周り、体の側面、お尻周辺、足の裏などに特によく出ます。もしそのような行動をとっていたらアレルギーが原因かもしれないので、動物病院でアレルゲンを識別するための検査を受けるとよいでしょう。

アレルギーが起こる原因

アレルギーにかかりやすい時期について考えてみましょう。アレルゲンが牛肉や牛乳、卵や小麦などの食物であったり、ハウスダストやダニ、胞子のような一般的ものの場合は、時期を問わず1年中発生させる可能性があります。

ペットのアレルギー対策

常生活でできるアレルギー対策としては、室内の換気を良くし、清潔に保っておくことがまず挙げられます。ダニや真菌類、カビの対策のため、カーペットは掃除機をよくかけるか、フローリングなどに替えるのもよいでしょう。花粉対策は、飛散時期を把握し、多い日は外出を控えたり犬用マスクを使ったり、 散歩の後にはペットを軽く洗うことも効果的です。食物アレルギーがある場合はアレルゲンを含む食物を避けることに加え、薬や土など意外なものからもアレルギー反応が出る場合があることを踏まえておきましょう。
人間と同じく、自然治癒力を活性化させるため、普段から添加物の入っていないバランス良い食事を与えることが大切なのです。

食事

食事は、年齢・月齢にあわせた「総合栄養食」の表示があるものを与えてください。
さまざまな市販品がありますが、栄養バランスや品質など信頼できるメーカーのものを選びましょう。ドライフードは、貯蔵中に脂肪の酸化や変質が起こるので、買いだめせずに直射日光や高温多湿をさけて保管して、早めに与えてください。
栄養学的には食事と新鮮な水だけで足りるわけですが、愛犬が目をキラキラさせて喜ぶおやつなどの「おいしいもの」も別に与えたくなるのが飼い主の心情です。おやつなどを与えることは精神的にも良い刺激になりますが、質と量には配慮しましょう。一日に与える食事全体のカロリーの10%未満にしてください。

また、しつけから考える食事の与え方として以下の項目があげられます。

●「オスワリ」や「マテ」に従ったら与える
犬に催促されて与えるのではなく、飼い主は自分の命の糧(かて)である食事を与えてくれる存在だときちんと印象づけましょう。

●フードを奪わず追加する
食べ物を守ろうとする子犬は、将来食事中に器に触ると咬んだり、唸るなど威嚇する犬になる可能性があります。食べている途中でフードや好物を追加するようにしましょう。

●テーブルから食べ物を与えない
家族が食事をはじめると、ついついテーブルにある料理を与えたくなりますが、おねだり行動の強化になるので絶対にやめましょう。

散歩

生後半年を過ぎたら、成犬と同じようにリードを付けて一緒に歩く散歩を開始します。最初は数分間リードを付けて歩く練習をし、残りはそれまで通り遊ばせて、少しずつリードを付けて歩く時間を延ばしていくのが良いでしょう。
ただし、生後1年未満の成長期の犬は骨が成長段階にあるため、過剰な散歩をすると負荷がかかり、骨の成長が阻害されてしまうことがあるので、散歩の量には注意しましょう。
散歩の理想的な回数は、犬種に関わらず(基本的に朝と夕方の)2回です。散歩の距離は、犬種や個体によっても異なりますが、おおまかに言えば以下のようになります。

【小型犬】 20?30分で歩ける距離
【中型犬】 30分で歩ける距離
【大型犬】 60分で歩ける距離

ただし、前述の通り犬種や個体によって必要な散歩の距離は異なり、ボーダー・コリーやコーギーなどの牧羊犬や、猟犬はとくに運動量が必要です。
犬にとっての散歩の意味は、大きく分けて4つあります。

運動不足を防ぐ

犬種によって必要な運動量は異なりますが、室内飼いでも、屋外飼いでも、散歩をしなければ運動不足になってしまいます。そうなると足腰も弱くなってしまいますし、ストレスにもなります。
そして、犬がストレスを溜めてしまうと、無駄吠えや噛みつきといった問題行動をしてしまう原因となります。
また、散歩によって適度な運動をすることは、犬の健康維持にも繋がり、老化の進行を遅くしてくれる効果もあります。散歩は、犬の運動能力を維持するためにも、健康を維持するためにも必要なことなのです。

神経系を活発化する

犬は散歩中、外の世界からの色々な刺激を受けることで、脳を始めとする神経系が活性化されます。特に脳への刺激は、犬の問題解決能力を高める効果があります。
また、外からの刺激を受けることで、老化のスピードが緩やかになったり、認知症を予防できたりといったメリットもあります。

飼い主との仲を深める

一緒に家で過ごす時間も大切ですが、普段とは違った場所に一緒に出かけることで、いつも以上に愛犬とコミュニケーションをとることになり、その結果仲を深めることができます。散歩は、愛犬と飼い主とのコミュニケーションの時間でもあるのです。

社会性を学ぶ

特に室内飼いの犬であれば、家の中では他の犬や家族以外の人とふれあうことも、見ることもほとんどありません。そうすると、社会性を身につける機会が少なくなり、神経質で臆病な性格が形成されてしまいます。
犬は、散歩中に様々な人や犬、家での生活で見ることのないものに出会うことで、社会性を身につけます。特に子犬の頃から外の世界に慣れさせておけば、大人になってからも少しのことで怯えることはなくなります。

トリミング

大切なお手入れの一つ「トリミング」。特にプードル、マルチーズ、ヨークシャーテリア、パピヨンなどのいわゆる「シングルコート」と呼ばれる被毛のわんちゃんにとって、定期的なトリミングは欠かせません。

優良サロンの選び方・注意点

トリミングサロンへの行き帰りの移動は、もちろんわんちゃんを伴っての移動のため、あまり自宅からの距離が遠くないことが望ましいです。特に長時間のトリミング後は、わんちゃんも疲れていることが多いので、なるべくであれば自宅から近い場所にあるサロンを選ぶと良いでしょう。
トリミングサロンは、予約制の場所がほとんどなので、事前に予約を入れておきましょう。
初めてのサロンを予約する時には、犬種、名前、生年月日などの情報も伝えておくと良いでしょう。 サロンを訪れる当日は、わんちゃんの毛が絡んでいると手間がかかってしまうので、ブラッシングをしてから連れて行きましょう。
シャンプーに関しては、ほとんどのサロンではシャンプーとトリミングがセットになっているので事前にしておく必要はありませんが、念のためシャンプーの有無をサロンに確認しておきましょう。

優良サロンの選び方・注意点

担当のトリマーさんと直接話せるか
トリミングサロンを選ぶ上で、担当のトリマーさんと直接話すことが出来るかどうかは非常に大切です。 トリミングは、どのようなスタイルにしたいかなどの希望も伝えるので、受付をしてくれる方と実際にトリミングを行ってくれる方が異なるのでは、やはり希望のスタイルの微妙なニュアンスや、注意してほしい点などが完全に伝わらない可能性があります。
また、トリマーさんとの相性などもあるので、やはり直接担当のトリマーさんと話すことが出来るサロンが望ましいと言えます。

丁寧なカウンセリングをしてくれるか
トリミングでは、どのようなカットにしたいかなどを細かくトリマーさんに伝えることが大切です。
その際、きちんとそうした希望をきいてくれ、そのカットが愛犬に似合うかどうか、また愛犬にはどのようなカットが似合うのか、適切なお手入れの方法など、嫌がらずに丁寧なカウンセリングをしてくれるサロンであることが望ましいです。

健康状態などにも気を配ってくれるか

事前に伝えた健康状態(例えばどこかの部位が汚れがち、足を脱臼しがち、どこかの部位の毛が伸びやすいなど)にきちんと配慮した施術を行ってくれる。
また逆に、トリミングの最中に気付いた健康状態を伝えてくれるなど、愛犬の健康状態にもきちんと気を配ってくれるようなサロンであればより望ましいです。

自宅から通いやすい場所にあるか

やはりトリミングサロンは自宅から通いやすい場所、距離にある方が望ましいと言えます。

ペットシッター

旅行などで家を長期留守にする時、また自分や家族が病気になった時など、愛犬の世話を誰かにして欲しいなぁと思ったことはありませんか? そういう時に、飼い主さんに代わって散歩や食事、トイレなどの世話をしてくるのがペットシッターのサービスです。近年、日本国内でもこのサービスを提供する業者が登場し、飼い主のニーズに応じて少しずつ増えてきました。そのサービス内容は、主に以下のようなものが例としてあげられます。

●食事の世話
●トイレの世話
●散歩の代行
●その他、希望に応じてグルーミングや、病気があるなら薬を与えたり、雑用、掃除など

自宅まで出向き、概ね30分~1時間くらいの世話をしてくれます。

メリットとデメリット

ペットホテルとの大きな違いは、自宅まで来てもらえるということ。愛犬や愛猫などペットが過ごす環境に変わりはないというのはメリットの一つ。
それに対してペットホテルは預けることになりますので、ペットにとっては環境が変わるストレスは大なり小なりあるでしょう。しかし、ペットシッターと違って24時間体制のペットホテルもありますから、長い時間、人の目があるということは安心ポイントでもあります。

ペットシッターにおける一番の問題点は、留守中に他人が自分の家の中にあがりこむということ。よって、最も大事なのは信頼関係である、ということになります。

病気予防

ペットを飼っている人なら誰でも自分の愛するペットにはいつまでも健康で長生きをしてほしいですよね。ごはんをよく食べて、元気に運動し、家族と一緒に嬉しそうにしているペットは私たちをとても幸せな気分にさせますが、そうあり続けてもらうためには、毎日私たちがどうやって過ごさせるかがとても重要になります。

●ペットが健康でいるために大切なこと:食事
おうちでペットの健康のために最も気をつけなければいけないことは毎回の食事です。ペットは人と違って外食をしたり、自分で買い食いをするようなことはないため、食事は飼い主さんが100%コントロールできる健康管理です。

●ペットが健康でいるために大切なこと:運動
ペットにとっての適度な運動量とはペットが楽しんで体を使うことのできる内容や量であり、それは個々のペットによって異なります。一緒に運動している人がペットの様子をよく観察して運動量を決めてあげましょう。

●ペットのストレス
ペットにいろいろなことを教えることがストレスになりそうで、しつけとストレスは一見相反するもののように見えます。しかし、たとえばトレイのしつけができていないペットが粗相するたびに毎回怒ったり、イライラしてしまったら、その人の態度がペットにストレスを招きます。ペットである以上、人と暮らしていく上で最低限のしつけを当たり前のようにできるようになることが、ペットにストレスを与えない、ひいてはペットの長生きのためには実は必要なのです。

もちろん、普段から定期的に予防接種を行ったり、フィラリアやノミ・ダニ、お腹の虫の駆虫を行うこともペットの健康のために欠かすことのできない大切なことです。
愛するペットの健康はあなたが守っているのです。